怒ると罪悪感が出るのはなぜ?

こんにちは。
『アダルトチルドレン・HSPの方の生きづらさに寄り添う心理カウンセラー』
高井なほ
です。

怒りを我慢

✅誰かに腹が立つと、「こんなことで腹が立って、私が悪いのかも」と自分を責めてしまう
✅怒りを感じると、「怒ってはいけない」と罪悪感がわいてくる
✅子どもや家族にイラッとした自分がイヤになる

…こんな風に、「怒り=悪いもの」と思っていませんか?

でも、怒りは本来、心を守るために出てくる自然で大切な感情なのです。

無意識に抑えていても、
我慢の限界がきて
親しい人に対して突然爆発してしまったり、
矛先が自分に向かい、
「自分責め」ということになりかねません。

人間関係が壊れないように抑えているつもりでも、
結局は誰かを傷つけてしまったり、
自分を責めることで心が衰弱してしまったり
することがあります。

怒りを「感じていいもの」と認め、
その奥にある本当の気持ちに気づいていくことで、
罪悪感から少しずつ自由になっていけます。

怒りは、自分の大切な価値観や境界線を知らせてくれる心のアラーム
その声に耳をすませてみましょう。

「怒りを感じてはいけない」「怒りは悪い感情だ」
そう思っている方は、
子ども時代にこんな経験がありませんでしたか?

✅怒ると親の機嫌が悪くなった
✅「わがまま言うな」と怒りを否定された
✅家族の空気を読んで、怒りを抑えてきた

このような環境で育つと、
怒りを感じるたびに抑えようとしたり、
「悪いことをしている気持ち」になることがあります。

それは自然なことであり、
あなたのせいではありません。

育った環境のなかで、穏やかに生きるための反応が
今も残っているのです。

Kさんは、職場の人間関係で悩んでいらっしゃいました。
とても優しく、穏やかな方でしたが、
それが災いしたのか、
職場で理不尽な扱いをされて困っていました。

「こんなことくらいで怒るのは大人げない」
と自分の気持ちを抑え、言い返すこともできず、
上司に相談することもできませんでした。

今日こそ相談しよう、と思う日もありましたが、
「私が我慢すれば全て丸く収まる」と思ってしまい、
帰宅してから自己嫌悪になることが続いていました。

どんな場面で怒りを感じるのか、ということを
お聞きするうちに、

怒りを感じるときは、
自分の中で“これは違う、これはおかしい”という違和感があること
に気づいてもらいました。

それは自分を守る感覚で
たとえ周りがどう思おうと大事にするべき気持ちなのだ
と納得されると、
次第に「怒っていいんだ」と思えるようになりました。

カウンセリングの中で、冷静に伝える練習を経て、
実際に自分の気持ちを上司に相談することができました。

このことがきっかけで、「怒り」に対する罪悪感が和らぎ、
自己理解が深まったことで、
他人との境界線も少しずつ築けるようになったのです。

怒りを感じるのは、自分の心が傷ついているサイン
それを否定せず、やさしく受け止めてあげることで、
感情の奥にある「本当の気持ち」と出会えます。

怒りは、あなたを守ろうとする大切な味方でもあります。
少しずつで大丈夫。
まずは「怒ってもいいんだ」と許してあげることから、始めてみませんか?

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