こんにちは。
『アダルトチルドレン・HSPの方の生きづらさに寄り添う心理カウンセラー』
高井なほです。
「感情を表現するのが怖い」と思っていませんか?

「感情を出すのが怖い」
こんなお悩み、ありませんか?
✅何かモヤモヤしても、どう表していいか分からない
✅嬉しいことがあっても、喜んでいる姿を見せるのが恥ずかしい
✅感情を表に出すと、相手を傷つけたり、相手に「重い」と思われそうで怖い
✅怒ったり泣いたりしたら、相手を困らせてしまいそう
✅いつも「冷静でいなきゃ」と思って、感情にブレーキをかけている
こんなふうに「感情を表すこと」そのものが怖くなっていませんか?
多くの場合、無意識に思っていることなので、
「怖い」と思っている、という自覚がないかもしれません。
それでも、
感情を出して、✅否定されたくない
✅傷つけられそう または 傷つけそう
✅自分の本音がわかってしまうのが嫌
等という思いがあれば、
「感情を出すことが怖い」と、
ご自分の気持ちを抑えてしまっている可能性があります。
感情は、本来あなたの心の中にある自然な動きです。
それをずっと押し殺していると、
だんだん「今どんな気持ちなのか」さえ分からなくなってしまいます。
そうなってしまうと、
自分は「何が好きなのか」が分からず、
楽しみもなく、目標もなく、感動もない日々を送ることになります。
また、「何が嫌いなのか」が分からないと、
嫌なものから自分を守ることができず、
無防備な日々を送ってしまい、
傷ついたり、心が疲弊してしまうことになりかねません。
<解決策>
感情は自然な心の動き。
少しずつでいいから感じる時間を取りましょう
感情や気持ちを「人に伝えなければ」と思うのではなく、
まずは、自分のなかで感情を感じる時間を取ってみましょう。
<体の状態を手掛かりにする>
疲れている、だるい、痛いところがある
→自分をいたわり、休む時間をとってみる
<つぶやいたことを、否定しないでそのまま受け取る>
「なんだかイライラする」
→「イライラしているんだね。少しゆっくりしよう。」
<毎日、ノートに、一日の気持ちを思い出して書いてみる>
もし書けなくても大丈夫です。自分と向き合うことに意味があります。
<自然の中で過ごすなど、リラックスする時間を取る>
緊張していると、感情を感じにくくなります。
ご自分のリラックスできることをして、
今の自分が何を感じているのか
感じてみましょう。
<安心できる相手や、専門家に話を聞いてもらう>
このようなことを行うことで、
自分の本音が見えてきたり、
今の状態が分かってきたりします。
感情は、少しずつ出すことで、動き出します。
そうすると、「感情を出しても怖くない」と分かるようになってくるのです。
感情を表現するのが怖い背景には
「過去の体験」があります
感情を表現するのが怖いと感じる背景には、多くの場合「過去の体験」があります。
- 感情を出したときに怒られた、否定された
- 家族が感情を表に出すことを良しとしない雰囲気だった
- 喜びや楽しさを表すと「調子に乗るな」と言われた
- 泣いたり怒ったりすると「うるさい」「わがまま」と言われた
こうした体験が繰り返されるうちに、
「感情を出すと、怒られたり否定されたりして、心が傷つけられる」と学び、
無意識に「感情を出す=危険なこと」という思い込みができてしまうのです。
悲しい・怖い・怒るといった感情を抑えるようになると、
同時に嬉しい・楽しい・誇らしい・感謝しているといった “良い感情” も、
表現できなくなってしまいます。
「私ばかり楽しんではいけない」
「喜びを見せると嫌われる」
「褒められると恥ずかしい」
このような感覚も、実は同じ根っこから来ている場合があります。
つらい仕事をして
突然の体の不調で休職してしまった
Tさん20代女性会社員
20代の女性Tさんは、忙しい職場でも淡々と自分の仕事をこなしてきました。
夜遅くまで働き、睡眠時間も短いながら、
繁忙期には休日出勤もして、仕事中心の日常を送っていました。
顧客からのクレームも冷静に応対し、
職場の中では、頼りになる人、と高い評価を得ていました。
2年ほど同じような生活が続いていたある日、
Tさんは、突然心が折れたようになって、
布団から出ることができなくなりました。
なぜだか分かりませんが、涙が止まらなくなり、
これは、普通ではない、と病院に通いながら、
カウンセリングに来てくださいました。
お話を伺ううちに、Tさんは、子どもの頃に、
父親が不機嫌になるから、
- 「笑いすぎない」
- 「怒らない」
- 「泣かない」
そういったことを意識してきたと言われました。
そのうちに自分の感情にふたをするのが当たり前になっていったのかもしれません。
でも、人間は、「感じる」ことが自然です。
出口を失った感情が、体の症状となって出たのでしょう。
まずは「感じる練習」からスタート。
Tさんは、絵を描くのが好き、ということで、
・その日の気分を絵に描いてみる
・色や形で今の感情を表現してみる
そんな小さなことから始めました。
やがてTさんは、少しずつですが、
自分の気持ちを言葉で表現することもできるようになりました。
Tさんは仕事に復帰されましたが、
今は、もっと自分らしく働ける職場を探されているそうです。
まとめ
もし、今「感情を表現できない」としても、
それは、あなたがおかしいのではありません。
「私も表現することができる」
そう思えた時、必ず変わっていくことができます。
感情は、あなたの大切な一部。
それを表現することで、
もっと自分らしく生きることができるようになりますよ。