こんにちは。
『アダルトチルドレン・HSPの方の生きづらさに寄り添う心理カウンセラー』
高井なほです。
会議で自分の意見を言えるようになる4ステップ

会議で発言できない悩みをお持ちの方へ
・会議や打ち合わせで、「こうすればもっと良くなるのに」と思うことがあるのに、
どうしても口に出せない…。
・その場の空気に飲まれて、結局何も言えずに終わり、後からモヤモヤが残る…。
私って、どうしてこうなんだろう」と自己嫌悪になったことはありませんか?
いわゆる“アダルトチルドレン”と呼ばれる方たちは、
子どもの頃から周囲に合わせることを優先してきたため、
会議などで自分の意見を言うのが苦手なケースが少なくありません。
会議で発言できない人のための4つの解決策
【ステップ1】心の中の厳しい声を静める
心の中の厳しい声を、まずは優しい声に変えることから始めましょう。
実践方法:
- 会議後「言えなかった自分はダメ」→「言おうと思った自分はえらい」と言葉を変える
- 「私はこんなことを感じていたんだ」と自分の感覚を認める
- 厳しい声を感じたら「ありがとう、でも今は大丈夫」と返す
【ステップ2】安全な環境で自分の声を育てる
抑えてきた「自分の声」を、安全な場所で少しずつ育てていきましょう。
実践方法:
- ひとり時間での練習:お風呂や車の中で「私はこう思う」と声に出す
- 日記やノート:誰にも見せない場所に本当の気持ちを書き出す
- 信頼できる人との対話:批判されない相手に少しずつ本音を話す
【ステップ3】境界線を意識した関わり方を学ぶ
「自分」と「相手」を分けて考える練習をしましょう。
実践方法:
- 「私メッセージ」で話す:「私はこう感じます」と伝える
- 完璧を手放す:「一つの意見として」伝える意識を持つ
- 相手の反応は相手のもの:「相手がどう感じるかは相手次第」と考える
【ステップ4】自分らしい表現スタイルを見つける
繊細さや思いやりを活かした表現方法を見つけていきましょう。
実践方法:
- 配慮しながら伝える:「○○の視点もあるかもしれませんが」
- 質問という形での意見:「もし○○だったとしたらどうでしょう?」
- 一対一での対話:大勢の前が苦手なら、個別に話す機会を作る
会議で発言できない心理的な理由
子どもの頃から「いい子でいなければならない」という環境で育った方は、
以下のような心理パターンを身につけています:
- 心の中の批判者の存在:「完璧でなければ価値がない」という思い込み
- 見捨てられ不安:「違う意見を言ったら嫌われる」という恐怖
- 境界線の曖昧さ:「相手を不快にさせてはいけない」という過度な配慮
- 承認への強い欲求:「認められたい」気持ちが強すぎてリスクを避ける
だからこそ上記の解決策が有効なのです:
- ステップ1は、「心の中の厳しい声」を優しい声に変える練習
- ステップ2は、抑圧された「本当の自分」を安全な環境で育て直すプロセス
- ステップ3は、健康的な境界線を学び、自分と他者を適切に分ける訓練
- ステップ4は、完璧主義を手放し、ありのままの自分で表現する方法の習得
これらは「生き抜くために身につけた適応戦略」を
「より健康的な形に更新する」プロセスだと考えてください。
具体例~20代女性会社員
ある女性は職場の会議でいつも発言できず、
終わった後に「こう言えばよかった」と後悔することが多くありました。
そんな彼女が始めたのは、「言いたかったことをノートに書き出す」という習慣。
誰にも見せない、自分だけのノートに本音を書いていくうちに、
「私にも伝えたいことがある」と少しずつ自信が育っていきました。
その後、信頼できる同僚に個人的に相談することもできるようになり、
1回の会議で一言だけでも、と決めて、
自分の意見を伝えられるようになっていきました。
完璧でなくてもいい。小さな一言でも、「言えた」経験は自信につながります。
まとめ
会議で発言できないのは、あなたの「弱さ」ではありません。
むしろ、困難な環境を生き抜くために身につけた「適応力」の表れです。
大切なのは:
- 過去の自分を責めるのではなく、精一杯生きてきた自分を労うこと
- 今の自分に必要な「健康的な境界線」と「自己表現のスキル」を、焦らずに育てていくこと
あなたの中にある「相手を思いやる心」や「調和を大切にする力」は、
決して悪いものではありません。
それらを大切にしながら、同時に「自分の声」も育てていく。
そのバランスを見つけていくことが、
本当の意味での回復と成長につながります。
一人で頑張りすぎないでください。
必要なときは、あなたの内側の声に寄り添い、
健康的な成長を支えてくれる専門家やカウンセラーを頼ってみてくださいね。
小さな一歩の積み重ねが、きっとあなたらしい表現力と、
本当の自己受容につながっていきます。