こんにちは。
『アダルトチルドレン・HSPの方の生きづらさに寄り添う心理カウンセラー』
高井なほです。
【HSP】アドバイスをもらったはずなのに、否定されたと感じるのはなぜ?

アドバイスをもらうと苦しくなる
…HSPのあなたへ
「こうするといいよ」「もっと気楽に考えたら?」
相手はきっと励まそうとしてくれている。
それはわかっているのに、
なぜか心の中がざわざわする。
「否定されたような気がする」
「わかってもらえなかった」と感じて、
悲しくなったり、イライラしたり…。
「頑張ってるね」と言われても、
「まだ足りないってこと?」と感じてしまう。
友達の「気にしすぎだよ」という言葉に、心がチクッと痛む。
そんな風に、人からのアドバイスが苦しく感じてしまうことはありませんか?
HSPが楽になる
アドバイスとの向き合い方
この反応は、HSP(繊細気質)の人にとって、とても自然なことです。
まずは「そう感じてしまう私がおかしいんだ」と
責めるのをやめましょう。
そして、心のどこかにある「わかってほしい」という願いに、
そっと目を向けてみましょう。
本当は、アドバイスよりも「ただ話を聞いてほしかった」
――そんな気持ちが隠れていることも多いのです。
<具体的にできること>
1. 自分の気持ちを認めてあげる
「わかってほしかったんだね」「頑張ってたもんね」と、
自分に優しい言葉をかけてあげましょう。
誰かに認められる前に、自分が自分の味方になることが大切です。
2. アドバイスと距離を取る練習
すぐに受け入れなくても大丈夫。
「そういう考え方もあるんだな」と一旦受け止めて、
後からゆっくり考える余裕を持ちましょう。
3. 「聞いてほしいだけ」と伝える
信頼できる人には、「アドバイスじゃなくて、ただ聞いてほしいんだ」
と先に伝えておくのも一つの方法です。
HSPがアドバイスで「否定された」
と感じてしまう理由
HSPの人は、人の気持ちに敏感で、言葉の裏にあるニュアンスまで深く受け取ります。
相手が何気なく言った言葉でも、自分の感情と重なって、
「私の気持ちは間違ってるってこと?」
「否定されたのかな…」と感じてしまうことがあるのです。
<HSPの脳の特性>
これは、HSPの脳が「微細な情報を深く処理する」特性を持っているからです。
相手の表情、声のトーン、言葉の選び方…そういった細かな情報をキャッチして、
無意識に「これはどういう意味だろう?」と考えてしまうのです。
例えば、「もっと気楽に考えたら?」という言葉を聞いたとき、
HSPではない人は「そうだね、リラックスしよう」と受け取れるかもしれません。
でも、HSPの人は「今の私の考え方は間違っているのかな」
「真面目すぎるってこと?」と、言葉の裏を深く読み取ってしまいます。
<過去の経験も影響する>
また、「こうしなきゃ」「こうあるべき」と無意識に頑張ってきた経験があると、
アドバイスが「できていないことへの指摘」に聞こえてしまうこともあります。
過去に「素直に感じたことを否定された経験」がある場合、
アドバイスが無意識に「否定の記憶」と結びついてしまうこともあるのです。
カウンセリングでよくあるパターン
「もっと割り切って考えればいいよ」「考えすぎだよ」
職場でこう言われた時、
分かってもらえなかった…と思うHSPの方は少なくありません。
「もう充分がんばってるのに、まだ足りないってこと?」
そう受け取ってしまい、苦しくなってしまうのです。
<カウンセリングで気づくこと>
話をゆっくり聞いていくと、多くの方が
「私の気持ちに寄り添ってもらいたかった」
「ただ”そうだよね”って言ってほしかった」
という思いを持っていることが分かります。
さらに振り返ると、
子どもの頃から「いい子でいなきゃ」と頑張ってきた経験があり、
「完璧じゃなくていいんだ」と思えるようになることで、
心が軽くなっていきます。
その経験を通して、
「誰かにアドバイスされる前に、
自分が自分の味方になること」
の大切さに気づく方が多いのです。
アドバイスを聞いても「相手の意見」として受け取れる余裕が生まれると、
自分に必要な部分だけを取り入れて、
それ以外は手放すことができるようになり、
人間関係がぐっと楽になります。
HSPの繊細さは、
あなたの大切な個性です
人の言葉をしっかりと受け取って敏感に反応してしまうのは、
HSPのあなたが「相手を大切にしているから」。
でもその前に、自分の気持ちにも丁寧に耳を傾けてあげてください。
「わかってほしかったんだね」「がんばってたもんね」
――そんな言葉を、自分にかけてあげる時間も大切です。
繊細な心は、あなたの大切な感性です。
でも、一人で抱え込む必要はありません。
カウンセリングでは、HSPや繊細な気質を持つ方の「繊細さ」を大切にしながら、
心を整えるサポートをしています。
ジャッジせずにあなたの気持ちを受け止める時間を大切にしています。
「わかってもらえた」という体験が、
心を軽くする第一歩になることも多いのです。

