こんにちは。
『アダルトチルドレン・HSPの方の生きづらさに寄り添う心理カウンセラー』
高井なほです。
【HSP】なぜ私だけ疲れやすい?HSPと非HSPの3つの違い

HSPと非HSPの違いとは?
3つのポイントで解説
「どうして私は、周りの人よりも疲れやすいのだろう」
「人混みにいると、ぐったりしてしまう」
「ちょっとした空気の変化にも反応してしまう」
このような感覚がある方は、HSP(Highly Sensitive Person=とても敏感な気質を持つ人)
の可能性があります。
HSPと非HSP(※HSPではない人、一般的な感覚の持ち主)の人の大きな違いは、
刺激の受け取り方とその対処の仕方にあります。
これは性格の問題ではなく、生まれ持った「感覚のアンテナの構造」の違いです。
この違いを理解するために、今日は3つのポイントに分けてお話ししたいと思います。
【ポイント1】
HSPと非HSPでは
「情報の受け取り方と
影響の受けやすさ」が違う
HSPの人は、生まれつき感覚のアンテナが高性能。
まわりの音・光・空気の変化・人の表情・声のトーンなど、
細かい刺激を一度にキャッチします。
それはまるで、高感度マイクを常にONにしているような状態です。
たとえば職場で、ちょっとピリッとした空気が流れたとします。
非HSPの人もそれを感じ取ることはあります。
けれど、「まあ、そういうこともあるか」と受け流して、
作業に集中し続けることができます。
一方HSPの人は、そのわずかな温度差を敏感に感じ取り、
「何かあったのかな」「自分が原因?」と深く考え始めてしまいます。
感じ取ること自体は同じでも、その刺激に強く影響される度合いが違うのです。
拾った情報に心身が反応しやすいほど、負荷がかかります。
HSPが「疲れやすい」と感じる背景には、この構造的なちがいがあるのです。
【ポイント2】
HSPと非HSPでは
「刺激への対処の必要性」が違う
非HSPの人は、刺激を感じても、それに引きずられにくい性質を持っています。
そのため、特別な対処を意識しなくても快適に過ごせます。
人混みや長時間のイベントも、さほど負担を感じずに過ごせる人が多いでしょう。
一方HSPの人は、情報が自然と入り込み、しかも深く影響を受けてしまうため、
意識的に刺激を調整しないと、疲れ果ててしまいます。
子どもの頃は多くの場合、このアンテナを自分で制御できず、
「どうして自分だけしんどいんだろう」と悩む人も少なくありません。
でも大人になると、少しずつ「対処の知恵」を身につけていきます。
- アンテナを立てる時間と場所を選ぶ
- 距離感を上手にとる
- 一人になる時間を確保する
- 感情を受け取る量を自分で調整する
これは「鈍感になった」のではなく、生き抜くための自然な適応なのです。
【ポイント3】
HSPと非HSPでは
「アンテナのON/OFF感覚」が違う
HSPと非HSPの決定的な違いは、アンテナのON/OFFの感覚です。
非HSPの人は、刺激を自然にフィルタリングできるため、
意識的に立てたり引っ込めたりしなくても快適に過ごせます。
HSPの人は、子どもの頃は多くの場合、常にアンテナが全開で、自分では止められません。
だからこそ、入ってくる情報すべてに反応してしまい、疲れやすくなるのです。
けれど大人になると、経験を重ねるなかで
「必要なときに立て、必要のないときはしまう」というコントロールを
少しずつ身につけていくことができます。
このON/OFFの感覚を持つことが、HSPが生きやすくなる大きなカギです。
<まとめ>
HSPと非HSPの3つの違いを
理解すれば、
生きやすくなる
HSPと非HSPの違いは、「敏感かどうか」だけではありません。
刺激をどう受け取り、どれだけ影響を受けるか、そしてどう対処するか
──その構造がそもそも違うのです。
- 【ポイント1】 情報の拾い方と影響の受けやすさがちがう
- 【ポイント2】 刺激への対処の必要性がちがう
- 【ポイント3】 アンテナの扱い方がちがう
この3つのポイントを意識することで、
「HSP=生きづらい」というイメージが少しずつ変わり、
自分の特性を理解し、扱いやすくなっていきます。
敏感さは、抑えるものではなく「扱える力」。
自分のアンテナを上手に扱えるようになると、
敏感さはあなたを苦しめるものではなく、
支えてくれる力にもなるのです。

