【HSP】ちょっとした一言が、何日も頭から離れないあなたへ

こんにちは。
『アダルトチルドレン・HSPの方の生きづらさに寄り添う心理カウンセラー』
高井なほ
です。

心のカギを開ける

HSPのあなたは、
こんなお悩みありませんか?

誰かに言われたちょっとした一言――
たとえば「今日、元気ないね」「最近、連絡くれないね」「なんか疲れてる?」など。

相手は何気なく言っただけで、悪気はないとわかっている。
むしろ心配してくれたのかもしれない。
でも、その一言が頭から離れず、気づけば何度も思い出してしまう。

仕事中、ふとした瞬間に思い出す。
夜ベッドに入ると、また頭の中で再生される。
そして、数日前の言葉だけでなく、
数ヶ月前やもっと以前に言われた言葉まで次々と蘇ってくる。

「あの時、あんなこと言われたな…」
「やっぱり私、何か悪いことしてたのかも」
「どうしてこんなに気にしてしまうんだろう」

忘れようとすればするほど、頭の中でぐるぐると回り続ける。
そんな経験、ありませんか?

言葉が頭から離れない時の対処法
言葉の奥にある”古い感情”に目を向ける

まず、大切なことをお伝えします。
この「ぐるぐる」は、HSP(繊細気質)の人にとって、
とても自然な反応なのです。

HSPは情報を深く処理する脳の特性があり、
一つの出来事を何度も繰り返し考えてしまうのです。

「私、考えすぎかな…」「いつまでも引きずって情けない」と、
自分を責める必要はありません。
あなたは決して「弱い」わけでも、「神経質すぎる」わけでもないのです。

そして、言葉が離れない理由を、少し違う角度から見つめてみましょう。
実は、「言われた内容そのもの」よりも、
こんなことに心が反応しているのかもしれません。

  • その言葉を聞いた時に感じた「自分はダメなんだ」という感覚
  • 「期待に応えられていない」「迷惑をかけている」という罪悪感
  • 「わかってもらえなかった」という孤独感
  • ずっと抱えてきた「ちゃんとしなきゃ」というプレッシャー

言葉の表面ではなく、その奥にある”古い感情”に、
あなたの心は反応しているのです。

だからこそ、何日も、何年も、繰り返し思い出されるのです。

それを一度、否定せずに「そうだったんだね」と受け止めてあげること。
そこから、はじめの一歩が始まります。

HSPが
言葉を繰り返し思い出してしまう理由
脳の特性と過去の感情

HSPの人は、脳の情報処理の特性として、
出来事を深く、繰り返し処理する傾向があります。

一度受け取った情報は、脳の中で何度も再生され、
「あれはどういう意味だったのか」
「私は何か間違っていたのか」
と、無意識のうちに考え続けてしまうのです。

これは「考えすぎ」ではなく、
HSPの脳が持つ自然な情報処理のプロセスなのです。

なぜ「忘れよう」としても消えないのか

「もう考えないようにしよう」と思えば思うほど、かえって思い出してしまう――
実は、これは誰にでも起こりうる、脳の自然な反応なのです。

そして、HSPの場合はもう一つ理由があります。
それは、その言葉が「満たされなかった過去の感情」と繋がっているからです。

たとえば――
幼い頃から「いい子でいなきゃ」「人に迷惑をかけちゃいけない」
頑張ってきた経験がある人は、
何気ない一言が「やっぱり私、ダメだったんだ」という感覚を呼び起こしてしまいます

そして、その感覚は、
過去に感じた「認めてもらえなかった寂しさ」や
「頑張っても報われなかった悲しさ」と重なり、
言葉以上の重さを持って、心に残り続けるのです

だからこそ、「気にしないようにしよう」「ポジティブに考えよう」という表面的な対処では、
この「ぐるぐる」は止まらないのです。

自分を責めるのをやめ、その奥にある感情に目を向けること――
それが、本当の意味で心を軽くする第一歩になります。

HSPによくある反芻思考のパターン
あなたにも思い当たることは?

実際に、HSPの方にはこんな経験が多く見られます。

【何気ない一言が、何日も頭の中でリピートされる】
上司に「今日、元気ないね」と言われただけなのに、
「やっぱり私、暗く見えてるんだ」「迷惑かけてるかも」と気になって仕方がない。

家に帰っても、お風呂に入っていても、その言葉が頭の中で繰り返される。
そして、「あの時もこう言われた」「前もこんなことがあった」と、
過去の似たような出来事まで次々と思い出されてくる。

【褒められた後の「でも」が、すべてを打ち消す】
「いつも丁寧で助かるよ。でも、もう少しスピードがあるといいね」
――褒められた部分はすぐに忘れてしまい、
「でも」の後の言葉だけが何日も残り続ける。

「やっぱり私は遅いんだ」「期待に応えられていない」と、自分を責め続けてしまう。

【夜になると、昔の言葉まで蘇ってくる】
日中は何とか気を紛らわせていても、夜ベッドに入ると静かな時間の中で、
今日言われた言葉だけでなく、学生時代に言われた言葉、家族に言われた言葉
…次々と思い出されてくる。
そして、「あの時の私が悪かったんだ」
「ずっと嫌われていたのかもしれない」と、
過去の自分まで責めてしまう。

【忘れようとすればするほど、思い出してしまう】
「もう考えないようにしよう」「気にしないようにしよう」と思っても、
ふとした瞬間にまた頭に浮かんでくる。
そして、「どうして私はこんなに弱いんだろう」
「普通の人はこんなに引きずらないのに」と、
考えてしまう自分自体を責めてしまう。

…こんな経験、思い当たりませんか?

これらはすべて、HSPの「深く処理する脳」と、
「過去の満たされなかった感情」が組み合わさって起こる、自然な反応なのです

まとめ
一人で抱え込まなくても大丈夫

「ちょっとした一言が、何日も心から離れない」

それは、あなたのこころが繊細で、深く物事を感じ取れる証でもあります。
人の言葉の奥にあるものまで感じ取れる力は、あなたの大切な感性です。

でも、その繊細さゆえに、自分を苦しめ続けてしまうのはつらいこと。

「忘れよう」「気にしないようにしよう」と思っても、なかなか消えない。
気分転換をしても、夜になるとまた思い出してしまう。
ポジティブに考えようとしても、次々と過去の言葉まで蘇ってくる。

セルフケアや前向きな考え方だけでは、
この「ぐるぐる」は止まらないことがあります。

なぜなら、この反芻思考は、
あなたの心の奥にある”満たされなかった感情”や”古い傷”と繋がっているからです。

それは、一人で向き合うには少し重たすぎるものかもしれません。
誰かと一緒に、安心できる関係の中で、言葉にしていく時間が必要なこともあります。

カウンセリングでは、あなたの「ぐるぐる」を否定しません。
「どうしてこんなに気にしてしまうんだろう?」という問いに、
一緒に答えを見つけていきます。

そして、その奥にある、
「本当はわかってほしかった気持ち」
「ずっと頑張ってきた自分」
に、やさしく寄り添っていきます。

一人で抱え込まなくても、大丈夫です。

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