【HSP】ちょっとした一言が、何日も頭から離れないあなたへ

こんにちは。
『HSP/HSC・アダルトチルドレンの方の”生きづらさ”に寄り添う心理カウンセラー』
高井なほ
です。

心のカギを開ける

HSPのあなたは、
こんなお悩みありませんか?

誰かに言われたちょっとした一言――
たとえば「今日、元気ないね」「最近、連絡くれないね」「なんか疲れてる?」など。

相手は何気なく言っただけで、悪気はないとわかっている。
むしろ心配してくれたのかもしれない。
でも、その一言が頭から離れず、気づけば何度も思い出してしまう。

仕事中、ふとした瞬間に思い出す。
夜ベッドに入ると、また頭の中で再生される。
そして、数日前の言葉だけでなく、数ヶ月前、数年前に言われた言葉まで次々と蘇ってくる。

「あの時、あんなこと言われたな…」
「やっぱり私、何か悪いことしてたのかも」
「どうしてこんなに気にしてしまうんだろう」

忘れようとすればするほど、頭の中でぐるぐると回り続ける。
そんな経験、ありませんか?

言葉が頭から離れない時の対処法

この「ぐるぐる」は、反芻(はんすう)思考と言って、HSP(繊細気質)の人にとって、とても自然な反応です。
「私、考えすぎかな…」「いつまでも引きずって情けない」と、自分を責める必要はありません。

今すぐできるセルフケア

言葉が頭の中でぐるぐると回り始めたら、こんなセルフケアを試してみてください。

1. 頭の中で「ストップ」と声をかける
思考のループが始まったら、心の中で「ストップ」と声をかけてみましょう。一度立ち止まることで、思考の流れを断ち切ることができます。

2. 単純作業に集中してみる
掃除、料理、パズル、塗り絵など、手を動かす作業に集中すると、脳の別の部分が働き始めて、ぐるぐる思考が和らぐことがあります。

3. 「もう終わったこと、今は安全」と自分に伝える
過去の出来事を何度も思い出している時、「それはもう終わったこと。今ここにいる私は安全」と、自分に優しく伝えてあげましょう。

4. 誰かに聞いてもらう時間を持つ
頭の中だけで考えていると、同じ思考がループしてしまいます。信頼できる人に話してみることで、言葉が外に出て、少し楽になることがあります。

HSPが
言葉を繰り返し思い出してしまう理由

HSPの脳は「深く処理する」特性がある

HSPの人は、一度受け取った情報を、脳の中で深く、繰り返し処理する傾向があります。

他の人が「そんなこと言ってたっけ?」と忘れてしまうような一言でも、
HSPの脳は、「あれはどういう意味だったのか」「私は何か間違っていたのか」と、
無意識のうちに何度も考え続けてしまうのです。

「もう考えないようにしよう」と思えば思うほど、かえって思い出してしまう――
これは、誰にでも起こりうる脳の自然な反応でもあります。

言葉の奥にある”感情”に反応していることも

さらに、HSPの人は、言葉そのものだけでなく、
その奥にある感情やニュアンスにも敏感に反応します。

たとえば――

  • 「期待に応えられていない」という罪悪感
  • 「わかってもらえなかった」という孤独感
  • 「自分はダメなんだ」という無価値感

こうした感情が、過去に感じた「認めてもらえなかった寂しさ」や
「頑張っても報われなかった悲しさ」と重なると、
言葉以上の重さを持って、心に残り続けることがあるのです。

HSPによくある反芻思考のパターン
あなたにも思い当たることは?

実際に、HSPの方にはこんな経験が多く見られます。

【何気ない一言が、何日も頭の中でリピートされる】
「今日、元気ないね」と言われただけなのに、
「やっぱり私、暗く見えてるんだ」「迷惑かけてるかも」と、
何日もその言葉が頭の中で繰り返される。

【褒められた後の「でも」が、すべてを打ち消す】
「いつも丁寧だね。でも、もう少しスピードがあるといいね」と言われると、
褒められた部分は忘れて、「でも」の後だけが何日も残り続ける。

【夜になると、昔の言葉まで蘇ってくる】
日中は気を紛らわせていても、夜ベッドに入ると、今日言われた言葉だけでなく、
昔の似たような言葉まで次々と思い出されてくる。

【忘れようとすればするほど、思い出してしまう】
「もう考えないようにしよう」と思っても、ふとした瞬間にまた浮かんでくる。
そして「どうして私はこんなに弱いんだろう」と自分を責めてしまう。

…こんな経験、思い当たりませんか?

まとめ
一人で抱え込まなくても大丈夫

「ちょっとした一言が、何日も心から離れない」

それは、あなたのこころが繊細で、深く物事を感じ取れる証でもあります。
人の言葉の奥にあるものまで感じ取れる力は、あなたの大切な感性です。

でも、その繊細さゆえに、自分を苦しめ続けてしまうのはつらいこと。

セルフケアを試してみても、何度も同じパターンが繰り返される――
それは、この反芻思考が、単なる「考えすぎ」ではなく、
もっと深いところにある感情と繋がっているからかもしれません。

それは、一人で向き合うには少し重たすぎるものです。
誰かと一緒に、安心できる関係の中で、言葉にしていく時間が必要なこともあります。

カウンセリングでは、あなたの「ぐるぐる」を否定しません。
「どうしてこんなに気にしてしまうんだろう?」という問いに、
一緒に答えを見つけていきます。

そして、その奥にある気持ちに、やさしく寄り添っていきます。
お気軽にご相談くださいね。

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